今年はトマトジュースだ! Food Faddismの怪 [ひとり言]

DSC_3997.jpg 季節には旬のものを

ここ数日、ようやく暖かさを感じる日が現れ、インフルエンザも減ってきました。
そのかわり、毎日の外来で気づくことは、胃腸風邪が増えてきていることです。

インフルエンザと言えば、明治のヨーグルトR-1に予防効果があると言って、馬鹿売れしました。

ヨーグルトは免疫を賦活しNK細胞の活性を高める作用があることはわかっています。感染症にかかりにくくなることも事実です。ただしR-1に特有のものではないと明治さんもコメントしています。

今年は、さらに引き続き、トマトジュースが脂肪燃焼効果がある(ある学会発表が発端)と言って、スーパーの売り場からトマトジュースが消えようとしています。

以前、大流行したバナナや寒天などは、今は平気な顔をして店先に並んでいます。

マスコミの力がこれほど恐ろしいものかと、ある意味感心させられるものがフードファディズムと呼ばれる熱狂的食品ブーム。

ファディズムとは「一時の気まぐれと」訳されます。

少し歴史を観てみると

1975年 紅茶キノコ
1988年 酢大豆
1994年 野菜スープ
1996年 ココア
2002年 低インスリン食品
2003年 ヨーグルト
2004年 黒豆煮汁
2005年 寒天
2006年 バナナ
2010年 リンゴ
2011年 ヨーグルトR-1
2012年 トマトジュース

いずれも店頭が品薄になるほどの大ブームが起こりました。

誰が健康になったでしょうか?

これらのブームに乗って健康長寿された方はご連絡ください。

そのほかにも、健康に良いものとして静かなブームを呼んだものは数知れずあります。
有効性に関する科学的根拠はそれなりに示されているものが多いのは確かです。
しかし、それを大量に摂取すれば健康が得られるほどの、<臨床的有用性>をものは何一つありません。

なぜ、日本では、それこそ日本中が品切れになるほどの熱狂的なファディズムが起こるのでしょうか?

もちろん、マスコミで取り上げられ紹介されることが発端であることはご承知の通りです。
まさに、「ペンは剣よりも強し。」でしょうね。
しかも、大半がバラエティ番組です。
一歩間違えれば、国民を大量の健康被害に導くことも可能です。

これまでファディズムの対象になった食品は、確かに健康に良いものです。
日常の食生活に、多く取り入れてほしいものばかりです。

ただし、偏った食生活に健康長寿は訪れないことも肝に銘じるべきでしょう。

DSCN0015.jpg 香りの野菜はいかがですか

自然で、昔から体に良いとされている食材をバランスよく食べて、
食事の終わりは、昔の健康長寿国沖縄にならい、

「クワッチーサビタン」 (ごちそうさま。)

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石原クリニック
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石原クリニックセラピールームETERNAL COMFORT
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