体調を整える技(ヒプノセラピー編) [ひとり言]

DSCF0088.jpg  潜在意識に良いイメージを

ヨガの話に引き続き、ヒプノセラピー(催眠療法)による、自律神経調整法のお話です。
これまでにも、ヒプノセラピーの効用についてはご紹介してきました。

今回は、ご自分でもできる、リラクゼーション法についてお話ししたいと思います。

その前に、まず催眠の理解を深めていただくためにごく基本的なことを少しお話しします。
以前、「ヒプノセラピーの仕事」と中で、人は1日の内に何回も催眠と同じ意識状態に陥っているとお話ししました。映画や読書や運転、好きなことに没頭しているとき、集中力が高まり、感情的・感覚的に情報や暗示を受け取りやすい状態になることは、どなたも経験済みのことと思います。

これが、いわゆる変成意識状態と呼ばれる催眠状態と同じ意識状態で、顕在意識と潜在意識の間のフィルターが取り払われ、五感から入る情報が無批判に直接潜在意識に刻み込まれる状態です。

つまり、催眠状態は誰でも入ることができ、実はすべての催眠は自己催眠なのです。
催眠状態に入ろうと思えば入れるし、抵抗すれば入らないのです。

ただ、注意しなければならないのは、顕在意識が一瞬麻痺してしまうような、強い驚きや感動や恐怖を伴うと、顕在意識と潜在意識の間のフィルターは一瞬にして取り払われ、変成意識状態に陥ってしまうということです。
催眠はセラピーのような良いことにも利用できるし、逆に心理状態を悪化させたり、洗脳に使ったりもできるわけです。

もちろん、今日のお話は、潜在意識を利用した、自律神経の調整のお話です。

催眠導入の基本中の基本である、段階的リラクゼーション法について少し、お話しします。
通常ヒプノセラピストは、最初の面談と暗示のかかりやすさのテストをした後に、この方法を用いて催眠誘導をしていきます。

この方法の中心は、呼吸法と全身の筋肉の緊張緩和(リラクゼーション)です。クライアントは、目を閉じ、ゆったりした姿勢でセラピストの声に耳を傾けながら、言われるとおりにゆったりとした気持ちで、鼻から息を吸い、そして鼻から息を吐き出します。(これはヨガの呼吸法と通じるものです。)

一呼吸ごとに、新鮮なエネルギーを体に取り込み、そして体にため込んだ、緊張や不安や恐れと言ったネガティブなエネルギーを吐き出すようにイメージすると効果的です。同時に、セラピストの誘導に従って頭から、首筋、肩、腕、背中、腰、お腹、お尻、太腿、ふくらはぎ、足先へと順番にひとつひとつ筋肉の緊張を解いていきます。

体の緊張がほぐれるとともに、セラピストの潜在意識に語りかけるリラクゼーションの言葉によって、心の緊張もほぐれていきます。

この段階で、大半のクライアントは交感神経の緊張がほぐれ、心も体もとても楽な感覚を味わうことができます(人によっては、少し手足が重く感じる方や、まぶたがぴくぴくするのを感じる方がおられます。)

まだ、催眠は比較的浅い段階ですが、この状態だけで自律神経は本来の状態へ戻ろうと調整を始めています。
催眠に入ることに慣れている方はこの段階で、すでに深い催眠状態に入られる方もいます。

催眠療法はこうした催眠誘導の後に、イメージ療法、暗示療法、退行療法といった目的とするセラピーを行っていきます。

この、段階的リラクゼーション法は、一人でもできます。
心の中で、セラピスト同様に誘導を行いながら、リラックスの世界へ入っていきます。

ご安心ください。そのまま、催眠がさめないということはありません。
最悪でもそのまましばらく心地よい眠りについて、しばらくすると目が覚めます。

すっきりと、催眠からさめるには、通常セラピストは解催眠の“儀式”を行います。
様々な方法がありますが、覚醒を促す言葉か何らかの合図です。たとえば、

「今から、1から5まで数を数えていきます、すると体がしっかりとして、すっきりと最高の気分で目が覚めます。1。さあ足先から力が入ってきました。2。上半身もすっきりとしてきました。3。頭もしっかりとしてきました。4。さあ、あと一つで、すっきりと最高の気分で目が覚めます。5。はい、目を開けて!」

と、言った具合です。一人で行う場合は、心の中で、しかも少し早口でしっかりとした口調で催眠をさましてください。

さて、この方法は、見よう見まねではなかなか最初からはうまくいきません。

私の師である、村井啓一氏が、すばらしいリラクゼーションのCDを出しています。
前々回ご紹介した、ワイス博士のストレスヒーリングのCDに匹敵するすばらしいCDです。癒しのヴォイスで、リラクゼーションの世界にいざなってくれます。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002L11R6M/holisticwork-22
http://www.jh-academy.com/CD/index.html

ぜひ、ご試聴ください。

DSCF0105.jpg ひとりでできるよ

次に自律訓練法ですが、震災以後、いくつかの新聞紙上でストレスの緩和やリラクゼーション法として紹介されました。
ストレスの多い現代。少しの時間でご自分の心と体を調整するツールとして知っておかれると、心静かに生き抜くために役立つものと思います。

これは、元々は催眠療法から端を発した方法で、簡便に誰でもできることが特徴です。

しかし、可能であればヒプノセラピストや臨床心理士などの専門家に一度習われることをお勧めします。
自律訓練法は、リラックスできる静かな環境のもと、下にお示しした基本的な公式をひとつひとつ、暗唱しながら行っていくものです。

① 基礎公式 「気持ちがとても落ち着いている」
② 第1公式 手足の重感「手足が重たい」
③ 第2公式 手足の温感「手足が温かい」
④ 第3公式 「心臓が静かに打っている」
⑤ 第4公式 「呼吸が楽にできる」
⑥ 第5公式 「お腹が温かい」
⑦ 第6公式 「額が涼しい」

以上の公式に従い、最初の内は第1公式、第2公式ぐらいから。次第に増やしていくと良いでしょう。ひとつひとつ唱えながら、体の部位にフォーカスをあててそれぞれの感覚を観察し、味わっていきます。練習時間は1回3~5分とし、毎日2、3回ずつ必ず続けます。毎日続けることが、心身の機能を本来の状態に保つために重要です。

自律訓練法のとても良いサイトがありました。
是非、ご参照ください。
http://www.kyosai-cc.or.jp/health/mental/SP_3/3_02_jiritsu.html

さて、もっともっとお話ししたいのですが、そろそろ自己催眠で眠くなってしまいそうです。
私の声の入った段階的リラクゼーション法のmpgを,いずれそのうちにアップします。

いつ?

音声ファイルのアップの仕方がわかり次第です(笑)。請うご期待!

では、Take it easy, and be happy!

presented by
石原クリニック
  http://www.ishihara-clinic.jp/
石原クリニックセラピールームETERNAL COMFORT
  http://www.ishihara-clinic.jp/eternal/index.html

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