言葉では語り尽くせない [ティータイム]

autumn0105.JPG どこ見てます?

「南の島できれいな海と、珊瑚礁を見てきたよ。魚の群れが泳いでまるで竜宮城を見てるようだった。感動したよ。いつか、もう一度見に行きたいな。」

友達が、恍惚とした顔で、旅の思い出を語ってくれた。

さて、あなたはどんな景色を思い浮かべましたか?

南の島、珊瑚礁、透き通った海に、色とりどりの珊瑚礁。きれいな熱帯魚が群れをなして、珊瑚礁の間を泳いでいる。ふと、ディズニー映画のニモを思い出す。

こんな、感じでしょうか? 南の島で、珊瑚礁を見たことのある方は、ご自分の思い出の風景を思い浮かべながら、友達の話を聞いているのではないかと思います。

行ったことのない人は、テレビ番組のネイチャーワールドetcで見たきれいな南の海をふと思い浮かべられるのではないかと思います。

次に、友達がこう言います。

「魚の群れが目の前を泳いでいったよ。網で取って、刺身にしたり、焼いて食べたらおいしいだろうなぁ。」

あなたは、どう思われます?

えっ?熱帯魚っておいしいの???

彼が見てきたものは、珊瑚礁の沖にでて、限りなく青い海に、黒鯛の群れをスキューバダイビングで見ていたのでした。

DSCF0256_1.jpg どこを切り取ります?

人は誰でも、話を聞いた時、自分の経験の中から同様のイメージを思い浮かべて、理解しようとします。
決して、話している本人の思い浮かべているイメージと同じものを見ることはできません。

そう、誤解はそうして生まれます。

人は、物事を理解しようとする時、記憶の中から同じようなものを引っ張り出してきて、それと比較しながら理解しようとします。それが、その人の持つフレーム(額)です。
人それぞれ、フレームが違うので同じ言葉を聞いても、皆少しずつ違う解釈をします。

言葉のもつ限界もあります。言葉では語り尽くせない、多くの情報を人は経験し、伝えようとします。
写真の世界も同じ、目の前に広がるパノラマの情景を、どういうフレームで切り取るかが大切になります。そして、切り取った画面が、一番伝えたいことになります。
いろんなフレームで切り取ってみると新しい発見があります。

経験のみにとらわれず、いろんなフレームで、情報を切り取ってみてください。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

読者になる

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。